激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
第4話 Let's speak english!
─────旦那様に国際電話で、茉莉果お嬢様の定期的な報告をしている。
彼女の祖母が亡くなり、お嬢様は落ち込み学校を休みがちになってしまった。
最近は徐々に明るさを取り戻してきたが、報告の際は丁寧にその状態を伝えた。
それに心配なのが高校進学のことだ。勉強の面倒もみていいか? と自分から訴えた。
「仕事熱心だな、家庭教師も君に頼む」と言われ。俺は彼女の勉強にも口を出すようになった。
「よろしいでしょうか。茉莉果お嬢様。
紫音家のご令嬢として恥じないよう。本日より私が英語を教えます」
「嫌よ。私と話たいなら、私に合わせて茉莉果語で喋るのが礼儀よ」
ふん! っと鼻をならして、そっぽを向く。顎を掴み、こちらを向かせた。
「ですが、世界の標準語は英語! と定められております。茉莉果語などを使っていては誰にも相手にされませんよ」