激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「お嬢様、私の運転に何かご不満がございますか? 貴女の行きたい所へは、全て私がお連れいたします」
とても困惑した顔を作り出して、問題をすり替えてしまえ作戦に出た。
「ないわよ。だけど、柏原の運転はいつも普通でつまらないのよ! たまには、羽目を外してみたいのー
例えば、白線飛び越えるとか、スピードの限界に挑むとか!」
どう? 想像力が豊かでしょ? と微笑むお嬢様。
そのような事をしたら、逮捕されてしまう事をご存じではないのでしょうか?
「ねえ、運転免許証はどうやって買えるの?」
貴女は、全てを金で買えると思っていらっしゃる。悪い癖だ。
「運転免許証は、自動車教習所という場所に通い、運転技術それから交通ルールを学び発行されるものです」
「えぇ……嫌よ。学校は嫌いよ!」
だったら諦めてくれ!
「誰か、お金で運転免許証売ってくれる人はいないの?」
「お嬢様、それは、公文書偽造といって犯罪行為でございます」