激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「ここは、俺の部屋ですけど?」
酔っ払いに無駄な笑顔の対応をする。
「うちは、あっちです」
わかってるなら早く帰れ酔っ払い。俺は忙しい。
「せっかくなので、もうちょっと、話を聞いてくれません?」
ふざけるな。こっちは、お嬢様をどんなふうに懲らしめながら勉強させるか考えなきゃならないんだよ!
はやく帰れ。
「執事さんも紫音には気をつけた方がいいですよー。たまにあの顔で騙されるでしょう?」
「どういう意味だ?」
それは、つまりお嬢様は色んな男にあの可愛らしく無邪気な笑みを向けているってことか?
俺だけじゃなく……色んな男に……
扉を開くと酔っ払いは玄関にクタリと座り込む。そして聞いてもいない事をペラペラと話始めた。