激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「最近の女子高生は恐すぎますよー! この前なんか奥さんが家出した俺の部屋に一人の生徒が遊びに来て……危なく、手を出すところでした」
「つまらない話だな。子供相手に怯えてどうするんだ。二度と大人相手に軽はずみな行動をとらないように体に恐怖を刻みこんでやればいい」
「うわっ執事さん、こわっ!」
「彼女も……茉莉果お嬢様もあなたにそのような迷惑をおかけしましたか? 例えば、抱きついてきて甘えたり」
「いやいや、紫音はそういうことはしませんよ。あの子は人にこび売ったりはしません……でも、あの紫音がそんなことしてきたらって想像すると……」
「しなくていいでしょう。今の発言、私から理事長に進言いたしましょうか?」
「またまた~! 恐いなー執事さん!」
「先生、奥様がお待ちなのではないですか?」
にっこりと優しい執事の顔をする。
「うん。でも、もう寝てますよー。どうですか、これから一緒に一杯飲みません?」
玄関に座り込む男の胸元からキーケースを抜き取った。
「若い誘惑に負けない程の素敵な奥様がいらっしゃるのですね……とても美しい女性なのでしょうね。どんな声で泣くのかな?」
キーケースを酔っ払いの目の前で握りつぶす。
「一度お相手願いたいものだ。亭主が酔い潰れていてくれれば。目隠して後ろ手に縛りあげ、違う男に犯されても翌朝は何もなかったことになる」