激しく愛して執事様 SWeeT†YeN ss集
「休みは、認めません! お車をご用意いたします。さあ立って!」
ベッドにもぐりこんだお嬢様の肩を羽交い絞めにすると、足をばたつかせて抵抗する。
「悪魔! 私、まだ眠いのよー!」
お嬢様は、必死に枕を抱きしめて、俺を睨みつける。
「悪魔でも何でもかまいません、ですが学校には行っていただきます。だから昨夜早寝するよう申し上げたでしょう!」
ピシャリと言って、今度はできるだけ優しく手を差し伸べた。
「私だって辛いのですよ、可愛い貴女の我がままをきいて差し上げたいのは山々です。しかし、それは貴女の為にならない」
「その笑顔、腹黒の笑みだわ……優しくして自分の思いどうりにしようとしてるのね。騙されないから!」
何が腹黒だ! ただ学校に行けと言ってるだけだ!
図星だけどな!
「これ以上、私を待たせるとお嬢様"危険"ですよ?」