スーツから始まる恋【密フェチ】
それから数日後。私は渡辺先輩と残業していた。



「悪いな。手伝ってもらって」
「いえ、私も営業部の人間なので当然ですよ」





「終わりましたね」
「ああ。助かったよ」
「……」
「どうかした?」
「いえ、何も」
「………お前、スーツ好きだろ?」



そう言って何も言えずにいる私に近づいてくる。



「この前のお昼。スーツに見とれて上の空だっただろ」
「……」



先輩が近くでネクタイを解いて、私の手を縛る。


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