会いたくなったら、上を見上げて
洗面台の前。
鏡に映る私。
私を映している鏡。
私なのに、私じゃないみたい。
私じゃないみたいだけど、私自身。
なんか不思議。
思わず鏡の私に問いかけてしまった。
「さっきは恥ずかしくなかった?」
「そりゃ〜恥ずかしかったよ」
鏡に映る私はものすごく恥ずかしそうな顔を見せた。
……って。何やってんだろう……。私……。
でも……、何か楽しい。
だから、もう一回鏡に映る私に問いかけた。
「顔、真っ赤だよ。何かあったの?」
「うるさい。恥ずかしいことがあったの!」
「そうなんだぁ。知ってたけど」
鏡に映る私は、ニコニコと柔らかい表情を見せた。
「ところで、何か忘れてない?」
「えっ!? 何か忘れてる?」
「ほら、健ちゃん探さないと」
「言われなくても覚えてますよ〜だ」
「も〜。志穂の意地悪」
「ごめんごめん。ガンバってね志穂」
鏡の中の自分に元気付けられた。
鏡の向こうにも、世界が広がってるような、そんな感覚だった。
鏡に映る私。
私を映している鏡。
私なのに、私じゃないみたい。
私じゃないみたいだけど、私自身。
なんか不思議。
思わず鏡の私に問いかけてしまった。
「さっきは恥ずかしくなかった?」
「そりゃ〜恥ずかしかったよ」
鏡に映る私はものすごく恥ずかしそうな顔を見せた。
……って。何やってんだろう……。私……。
でも……、何か楽しい。
だから、もう一回鏡に映る私に問いかけた。
「顔、真っ赤だよ。何かあったの?」
「うるさい。恥ずかしいことがあったの!」
「そうなんだぁ。知ってたけど」
鏡に映る私は、ニコニコと柔らかい表情を見せた。
「ところで、何か忘れてない?」
「えっ!? 何か忘れてる?」
「ほら、健ちゃん探さないと」
「言われなくても覚えてますよ〜だ」
「も〜。志穂の意地悪」
「ごめんごめん。ガンバってね志穂」
鏡の中の自分に元気付けられた。
鏡の向こうにも、世界が広がってるような、そんな感覚だった。