会いたくなったら、上を見上げて
「でも、そのおかげで、こんなにも素敵な風景と出会えた。シロップのおかげだ」

寂しそうに見えたのは、私の思い込みだったのかもしれない。
月の光で、そう見えたのかもしれない。

「シロップに出会ったのっていつなの?」

「出会ったのか? そうだな〜二ヶ月くらい前かな」

「えっ! 二ヶ月前!?」

「あぁ〜。志穂が来るちょっと前が正しいかな」

「そうなんだぁ。可愛い」

シロップの頭を軽くなでてあげた。
可愛い。
ホントに可愛い。
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