会いたくなったら、上を見上げて
ふかふかの毛。
たまんない!

「シロップが現れてからというもの、俺、いいこと続きなんだよ」

「そうなの?」

「あぁ〜。いろいろとあったよ」

「うんうん。それでそれで」

目が輝いてきた。
ロマンティックな感じがする。

「何だ? 聞きたいのか?」

「そっ、そりゃ〜」

「ふっふっふっふ〜。内緒」

「えぇ〜ひど〜い。聞かせてよ〜」

「や〜なこった」

「も〜」

頬を膨らます私。

「あははは!! やっぱり志穂って、カワイイなぁ」

「えっと……」

私の顔が真っ赤に染まる。
恥ずかしい。
けど……。
とっても嬉しい。
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