彼との1日
物心ついたときにはもう隣にいて
いつも一緒にじゃれていた
彼はいつも私を受け入れていた
嫌がりもしないで
しかしそんな時間も長くはなかった
彼と私の時間の速度は違った
同じ時間を過ごしていたのに彼はどんどん先に進んでしまった
15年。
人からすればたったそれだけ
だが彼にとってはそれなりだ
最後の日私は学校を休んだ
朝から胸騒ぎがして彼から離れるのが怖かった
そして予感は見事に的中した
その時彼は私の腕の中にいた……。