彼との1日
「あの…。」
私はいてもたってもいられずトラの服の裾をそっと引っ張った
「なに?妬いてるの?」
そう言って意地悪そうに笑いながら私のほうへと振り返った
「……。」
私は呆然と彼を見つめた
「彼氏さんかっこいいですね~。つい見惚れちゃいましたよ。」
店員さんは私にそういうとまたにこっと笑った
「ありがとうございます…。」
私はそう言ってトラの後ろに隠れた
「もしもし、おじょうさん何してるの?次行くよ!」
そう言ってトラが私の腕を引いて歩き出した
「あ、店員さんありがとうございました!!」
私はお店にいる店員さんに手を振ってそのままトラに引っ張られるほうへと行った
「トラー、どこまで行くの?」
しばらく歩き続けたところでやっとトラの力が緩んだ