【完】不器用な彼が好きなんです!!
「………舜。どーゆーこと?!」
「……華。」
華が下駄箱で俺を待っていたらしく、仁王立ちして俺と梨由を見ていた。
「………俺、やっぱり梨由が好きだ。だから、やっぱりお前の気持ちには答えられない。」
俺はきっぱりそう言った。
「何言ってんの?!私のこと好きだって……梨由ちゃんのことなんか忘れたって言ってたじゃない!!」
「あれは……俺が自分に言い聞かせてただけなんだ。」
「舜なんて……っ、こっちから振ってやるわよ!!」
そう言って、華は、
「じゃあね!!舜!!舜なんて大嫌い!!」
と、去って行った。