笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

クリスマス

街には綺麗な
イルミネーションが
飾られていて
クリスマスソングが
流れていた

街には幸せそうな
カップルがたくさんいた

今日はママも彼氏と
デートでお泊まりだった

ママは夏海１人の
クリスマスなんて
可哀想とお泊まりに
行かないと言い出した

わたしはみどりと凌と
パーティーだから
大丈夫だよと言った

嘘ではなかった

25日のクリスマスには
パーティーをする
約束をしていたから

２人とも、わたしに
気を遣って
くれたんだと思う

パーティーには
かおりも来る

みどりは、先輩は
25日はバイトだと
言っていた

今頃２人とも幸せな
クリスマスを過ごして
いるんだろうな…

チラチラと空から
雪が舞い降りた

わたしは空を見上げた

まわりのカップルは
歓声を上げていた

その歓声に、わたしは
寂しさがこみ上げてきた

カップルには最高の
ホワイトクリスマス

明日のパーティーの為にわたしは買い出しに
来ていた

雪を見上げてから
両手に荷物を抱えて
また歩き出した