笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

わたしがわざと先生に
冷たい態度をしてみたりしていた事が、先生を
傷付けていた事を知った

時には凌にやきもちを
焼いた事を話した先生

そんな事を誰にも
打ち明けられずに
１人で海を眺めた事

時々疲れた表情を
見せたのは
そんな次の日だったんだと知った

わたしの帰る姿を
教室の窓から見ていた事

修学旅行で、わたしが
買ったものを見て
自分に買ってくれた
ものだと願った事

あの海でのキスは先生の最大の賭けだった事

わたしはそれを
振り払ってしまっていた

先生の想いを見事に
砕いてしまっていた

そんな事わからなかった

お互いたくさんの
知らない気持ちがあった

知らずにお互い気持ちを隠し続けていたんだ

だけど、今はもう大丈夫

気持ちが一つに
なったんだから

わたしの涙は
嬉しさの笑顔に
変わっていた

先生も笑顔だった