笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
後片付けを終わらせて
ようやくいつもの
みどりの部屋に戻った

『パーティーが
終わったら、先生が
迎えに来てくれるんだ』

わたしは
うつむきながら言った

『それなら
早く言ってよ!
片付けなんか
よかったのに』

みどりに背中を叩かれる

わたしは先生に
電話をかけた

初めての電話

『もしもし』

『先生、今終わったよ』

『楽しんだ?
今、迎えに行くよ』

『うん。待ってるね』

わたしたちの会話を
聞いていたみどりが
にやけていた
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