笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
俺はそこまで
自分がかおりを
愛せているのか
不安になった

今日これから、かおりにちゃんと愛を
表現しようと思った

かおりの全部を
受け入れるんだと誓った

俺はコーヒーを
飲み干して
立ち上がった

『今日俺がここに
来た事は、夏海には
言わないでくれよな』

『わかってるよ。
また何かあったら
いつでも来いよ』

俺はすがすがしい
気持ちで山本の家を
あとにした

良かったな、夏海

お前は本気で想われてる

もう安心しても
いいんじゃないか

もう悲しい笑顔に
なる事はないはず

2人の未来は
ちゃんと見えている

俺はそう信じた
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