笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『先輩が、バイト始めたって言ったじゃん?』

みどりはゆっくり
話し始めた

わたしと凌は
ただ聞いていた

『最初は、あたしに
クリスマスプレゼント
買う為に、バイト
始めたらしいんだよね。でも、そこで好きな人が出来ちゃったんだって』

みどりの涙がまた落ちた

『あたしを嫌いに
なったわけじゃないって言ってたんだけど
それ以上に好きに
なってしまったって…』

クリスマスの時は
あんなに幸せそうだった

こんなにもろく
崩れてしまうなんて
思ってなかった

『俺たち、何も
してやれねぇけど
今はちゃんと
お前の味方だからな。
思いっきり落ちる
とこまで落ちて
そこから元気になれ!』

凌がみどりの頭をなでた

『わたしと凌が
ついてるからね。
みどりの事、ちゃんと
守ってるからね』

わたしはみどりの
肩を包んだ
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