笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
凌と一緒にみどりを
送っていった

『大丈夫だよ』

とみどりは嘘をついた

嘘だって事はわたしにも凌にもわかった

でも、1人になりたい
んだろうと
引き止めなかった

凌と2人で歩く道

『みどり、大丈夫かな』

わたしの言葉に
凌は何も言わなかった

しばらく沈黙が続いた

『別れって
自分の事じゃなくても
辛いな』

凌が口を開いた

『うん。でも、これが
元気になる為の一歩かもしれないね』

『そうだな』
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