笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

『夏海、何ボーっと
してるの？また
先生の事考えてた？』

みどりの言葉に
何も言えなかった

『図星かぁ』

なんてみどりは
ニヤニヤしていたけど
そんなんじゃない

まだみどりにも凌にも
先生が転勤する事は
話していない

みどりも凌もわたしと
先生のこれからの事を
わかっていなかった

『先生の所に行こうよ』

みどりに腕を
引っ張られて
先生がいる、みんなの
輪の中に入っていった