笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
わたしの顔を見た
みどりが叫んだ

『夏海?!』

みどりの声に先生と凌も慌ててわたしの所に
駆け寄った

『みどり、お前夏海に
何したんだよ!』

凌が言う

みどりは何も言えず
戸惑っていた

『相沢、大丈夫だ。
今片付け済ませてから
話すから』

先生はキッチンに戻った

先生はわたしの
涙のわけを悟ったんだ

『おい!いいのかよ』

凌の言葉に

『早く片付けろ』

とだけ言って、先生は
片付けを再開した

『夏海、ごめんね』

みどりは何が何だか
わからないような
表情だった

『わたしこそ、ごめん。今ちゃんと話すから』

みどり、困らせて
ごめんね

わたしも
どうしていいのか
わからないんだ

現実として
受け入れるしかないのに

まだそういう心の準備が出来てないの
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