笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『相沢の言う通りだな。ごめん。俺、自分も
不安でどうしていいのかわかんなくなってたよ。でも、今相沢に言われて気付いた。夏海を
守るのは俺なんだよな』

先生はちょっと
情けない顔をした

『夏海と先生がお互いをちゃんと想ってるのは
あたしにもわかるし
離れてたって
大丈夫だよ。ちょっと
びっくりしたけど
そんなので離れちゃう
2人じゃないよね!』

みどりが明るく言った

『ごめんね、2人とも。わたしも
戸惑ったんだけど
でも頑張らなきゃって
思ってるんだ。先生と
ちゃんと話し合って
決めた事だから』

我慢していたのに
やっぱり涙が出てきた

もう結論は出た

わかってる

わかってるんだけど
気持ちと涙が
かみ合わない

これじゃ、また先生を
困らせてしまうのに
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