笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
夏海にとって、俺が
最後の男でありたい

まだまだたくさん
恋愛経験が出来るはずの夏海を縛っている俺

これでいいのかと
考えたけど、答えは一つ

俺だけの
夏海でいてくれ…

俺が後悔させないから

夏海が、俺を呼ぶ

『先生』

その呼ぶ声が
俺の耳に残っている

『先生』

何度でも呼んで欲しい

『好きだよ』

夏海は何度も
言ってくれた

俺が愛を伝えると
照れて顔を赤くする

何度も愛を伝え合った

俺の転勤が
決まって以来、夏海は
強くなった気がする

物事を前向きに
考えている

先に進めないでいるのは俺だけなのかもしれない

俺も
強くならなきゃいけない

夏海を手放すなんて
考えられないから

夏海の気持ちを
大切にするんだから
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