笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
帰り道でみどりが言った

『すごい偶然だよね』

『うん。先生も前もって話してくれたら
良かったのに』

『きっとビックリ
させたかった
んじゃない?』

お互いの学校の印象を
伝える為に、凌と
待ち合わせをしていた

真新しい制服で
わたしたちは
顔を合わせた

凌の制服は、有名な
進学校のものだけあって存在感があった

『みんな真面目そうな
奴ばっかで、俺
ついていけるか
心配だよ』

凌がうなだれた

『凌なら大丈夫だって』

そう励ました言葉を
聞いていないかのように凌が話した
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