笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『どういう事って
わたしもわかんないよ。しまっちに聞いたら
機能してないって
言ってた。だから
高校でバスケは
続けられないみたい』

冷静を装った

先生に心配を
かけたくなくて

『夏海はそれで
いいのか?
大好きなバスケを
出来なくて
それでいいのか?』

先生の必死な言葉

頬に涙がつたった

『バスケやりたいよ。
でも……。でも……』

言葉が続かなかった

泣いたらまた、先生に
心配かけるだけだって
わかってる

でも、先生の声を
聞いたら…

ごめんね、先生

困らせたくないのに

心配かけたくないのに
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