笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『夏海ちゃーん。
彼氏にはまいったよ』

教官室に入って
扉を閉めた瞬間
しまっちがイスに
ドカッと腰を
下ろしながら言った

何?

彼氏って、先生?

『何があったの?』

何も言えないでいた
わたしの代わりに
みどりが口を開いた

『どうもこうもないよ。
昨日、夜中の12時過ぎにいきなり
電話してきてさ。
部活の事聞いてきて。
おかげで寝不足だよぉ』

『ごめんなさい』

わたしは無意識に
謝っていた
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