笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

『それでな、高志が
いろいろ調べた
らしいんだよ。ネットでなんやかんやと
調べたみたいで。
どうしても
夏海ちゃんにバスケを
やらせたいって』

先生がそんなに
考えてくれていたなんて思いもしなかった

夜中に、しまっちに
電話をかけた先生は
しまっちにパソコンを
開かせ、先生も
パソコンを開き
一緒にネットで
検索をしたらしい

どうしても夏海に
バスケをやらせたい…

そう何度も
言っていたそうだ

先生の優しさが
とても嬉しかった

『高志と２人で
ようやく探したよ』

しまっちは机の上に
あったパソコンを開いた

『今日も授業がない時にそこに問い合わせたり
してたんだぞ！
俺に感謝しなさい』

しまっちはあくびをした