笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

告白

あっという間に
時は過ぎて
ゴールデンウイークを
間近に控えていた

ゴールデンウイークは
先生に会いに行く
予定でいた

楽しみで仕方なかった

『ゴールデンウイークは空いてる？』

先に切り出したのは
先生だった

『もちろんだよ！』

わたしは、嬉しさを
隠せなくて、張り切ってそう答えた

『良かった。夏海に
会えるのが
楽しみだよ』

先生の優しい声に
ますますわたしの
喜びは増した

先生に会える

１ヶ月ちょっと
会ってないだけなのに

ずいぶん会っていない
気がして
寂しくなっていた

『会って、たくさん
元気の充電したいよ…』

自然と出た
わたしの言葉

『俺も、充電しなきゃ
電池切れになる前に』

お互いの寂しさが
滲み出ていた

毎日会っていたのに
いきなり会えなくなる
寂しさ

電話じゃ伝わらない
想いがあった