笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『先生、大丈夫?』

『何が?俺、嬉しくて
仕方ないよ。夏海の
お母さんに嘘つく事で
すごい悩んでたからさ』

『良かった。
勝手な事したから
先生にどう思われるか
心配だったの。
相談もしないで
ごめんなさい』

『よく言えたな。
夏海のお母さんも
よく理解してくれたな』

『うん。
話して良かった。
もう嘘つかなくて
いいんだもんね』

嬉しかった

ママが
理解してくれた事も
先生が喜んでくれた事も

もうママに嘘を
つかなくてもいいんだ

許してくれるなんて
思ってなかったけど
ママは理解してくれた

半分諦めのような
ところがあったような
気もするけど…

先生も、わたしの
ママには罪悪感で
いっぱいだったんだ
きっと

ゴールデンウイークの
約束をしっかりして
電話を切った
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