笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
久しぶりに先生と
会ったのに、まともに
顔を見れなかった

恥ずかしさと嬉しさが
入り混じっていた

『夏海』

先生の呼びかけに
先生の顔を
ようやく見る事が出来た

『やっと、俺の顔を
見てくれた』

先生はわたしに
笑顔を向けた

『全然俺の事
見てくれないからさ』

『何か…。
何を話したらいいのか
わからなくて…』

『俺も。話したい事は
いっぱいあるのにな』

先生は照れたような
顔をした

先生の優しい笑顔を
久しぶりに見た
わたしのドキドキは
ピークだった

先生も同じ?

それとも、先生は
そんなドキドキは
もうないのかな?

ただ一つだけ言える事

ますます先生を
好きだって実感した

先生の笑顔

緊張で強張った先生の顔

全部が好き

大好き
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