笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
朝ご飯を美味しそうに
頬張る先生

ちょっとだけ新婚生活を想像してしまう自分に
ドキドキした

先生は、美味しいと
何度も言いながら
わたしが作った朝食を
完食する

『ごちそうさま』

先生は顔の前に
両手を合わせた

『美味しかったよ。
お腹いっぱい!』

先生は笑顔で
わたしの顔を見た

『良かった。わたし
あまり料理上手
じゃないから
自信なくて』

『そんな事ないよ。
夏海の料理は
美味しいよ』

『ありがと』

先生は立ち上がって
身支度を始めた

わたしは、朝食の
片付けをする

本当にゆっくり
時間が流れていく

時計の針が止まっているようにも見える
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