笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『夏海~』

リビングに来た先生は
上半身が裸だった

『先生、何て
格好してんの?』

『だって、ボタンが
取れそうだよ…』

先生が持っていた
ポロシャツのボタンの
部分をわたしに見せた

ボタンが
プラプラしていた

『本当だ。
今付けてあげるね』

わたしは
裁縫道具を出して
ソファに腰掛けた

先生は、わたしの隣に
座って、わたしの作業をジーッと見ていた
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