笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
ゴールデンウイークの
動物園はとても
混んでいた

それを覚悟で来た
はずだったけど

もちろん、誰かに
見られるんじゃないか
という気持ちは
隠しきれなかった

いつかそんな事を
気にしないで先生と
一緒に歩ける
日が来るから

今は少しだけ我慢

なのに、わたしの
手を取って
強引に手を繋ぐ先生

拒む理由もないのだけど

わたしたちは
たくさん歩いて
一緒の時間を過ごした

いろんな話をしながら

アイスクリームを
食べながら

楽しい時間は
あっという間だから
今日も時間が早く
過ぎるだろうと
思っていたわたし

でも、時間は
ゆっくり流れた

わたしたちが少しでも
多くの時間、一緒に
いられるようにして
くれているのかと
思えるくらいに
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