笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『夏海に
誤解されたくないから
話すよ』

みどりがようやく
口を開いた

聞くのが怖い

それが、正直な気持ち

『うん…』

みどりの気持ちが
知りたかった

それと、何を
悩んでいるのか

『あたしが夏海に
話せなかったのはさ
夏海を親友だと
思ってないとか
そんな理由じゃ
ないんだよ。あたしは
ずっと夏海が大切な
親友だし、これからも
ずっと親友だからね』

みどりの言葉に
少し安心した

飲むのを忘れていた
ジュースを口にする

もうぬるく
なりかけている

じゃあ何で、みどりは
わたしに話せなかった
んだろう

みどりの悩みは何?

みどりが、フーッと
息を吐いてから
話し始めた
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