笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
最高の瞬間

この瞬間を味わいたくてバスケをやっている

みんなと、喜びを
分かち合い、騒ぎながら控え場所に戻った

汗を拭き
フゥーっと一息吐く

その瞬間…

わたしと隣に居た
みどりのほっぺたに
冷たいジュースが
ピトッとくっつけられた

『冷たっっっ!』

わたしたちは
一緒に叫んで
一緒に振り返った

そして、そこには…




先生としまっちが
微笑んでいた




何?

どういう事?

何で先生がここに?

声が出ない

いや、出せない

何が起きているのか
わからなくなっていた

そしてわたしの隣でも
同じようにパニックに
なっているみどりがいた

さっきまで試合を
していたから、顔が
赤かったのか

それとも、しまっちが
そこにいたから、顔が
赤かったのかは
わからない

でも、間違いなく
みどりの顔は
赤くなっていた
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