笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
『夏海はどうなんだよ』

『わたしは
相変わらずだよ』

『そっか。距離とかの
問題じゃないんだな』

『でもね…』

わたしは言いかけて
躊躇った

『でも、何だよ』

みどりと凌には
話しておこう

自分1人で考えるには
苦しすぎるから

『夏休みに、先生の
とこに行った時に
海に行ったんだけど
その時先生の生徒に
会ったのね。その中に
先生の事を好きっぽい
子がいたんだ』

『は?』

みどりが驚いた
表情を見せる

『それは、確実
なのかよ?』

『ううん。でも何だろ。勘かな。何となく
わかったの』

『先生には言ったの?』

みどりが心配そうに
わたしを見た

『言ってない。言って
喧嘩とかしたくないし』

凌がため息をついた

みどりも困っている
ようだった

沈黙が続いた
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