笑顔の向こう側 ~先生とわたしの軌跡~
帰ってからも、頭の中は先生でいっぱいだった

莉子ちゃんの涙も頭から離れなかった

もしも、莉子ちゃんの
涙が、嬉し涙だったら?

先生の好みのタイプが
莉子ちゃんみたいな子
だったら?

それ以前に、彼女が
いるかもしれない

キリがなかった

夜中にみどりから
おやすみメールが届いた

わたしは
もう大丈夫だよと
返事をした

メールなら
泣いてる顔を
見られなくて済む

元気になったと
嘘をついた

みどりには、嘘はバレていたかもしれないけど

時計は1時だった

時間も忘れて
先生の事を考えていた
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