笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

『マジでぇ？夏海！
行こうぜ！数学
頑張ろうぜ！な？』

わたしの顔を見た凌は
いたずらっこのような
顔をしていた

『うん…。でも
先生迷惑じゃない？』

わたしの問いかけに

『迷惑じゃないぞ。
でも、クラスのみんなに
押しかけられても
困るから、みんなには
内緒にしとけよ！』

と先生は唇の前に人
差し指を出した

『それで
いつにする？』

凌ってば、展開が早い

『家の中掃除するから
来週にしてくれ』

先生の答えに
わたしは安堵を感じた

掃除をしに来るような
彼女はいない
って事なんだと
勝手に思ったから

『夏海はいつがいい？』

『凌に任せるよ。
あたしは
いつでもいいよ』

凌は先生といつに
するかを話していた

わたしは先生の家に
行けるドキドキで
何も考えられなかった

今先生と会えた事も
奇跡のような
出来事なのに