笑顔の向こう側 ～先生とわたしの軌跡～

10分前に着いた
待ち合わせ場所

勉強道具とクッキーが
入っているバッグが重い

５分前に
みどりと凌が来た

『ずいぶん早く来てた
んじゃないのぉ？』

みどりがわたしを
からかう

凌がこの前、先生に
送ってもらった時に家を
教えてもらったらしい

わたしたちは、先生の
家に向かう

太陽がギラギラしていた

【ピンポーン】

チャイムを押す凌に
わたしの緊張が
伝わったみたいで

『いつも通りの
夏海でいろよ！』

と凌に言われた

【ガチャ】

扉が開く

先生は笑顔だった

『いらっしゃい。
暑かっただろ？
エアコン効かせて
勉強の準備万端だぞ』

とわたしの大好きな
笑顔で笑った

『おじゃましまぁす』

わたしたちは
声を合わせた