熱くひかる…
ふと一息ついた彼が、汗を拭きながら、時計に目をやる。

「すいません!時間過ぎていたんですね…。」

「いいえ、大丈夫ですよ!
 よろしければ、まだ続けていただいても。」

(おねがい、やめないで。まだ見ていたい…)

たとえどんなに鍛えても、女では叶わない美しい筋肉、腕、身体。
そして、高級アロマのような、身体からにじみ出る液体フェロモン。

「いえ、もう十分です。おかげで、程よく仕事の疲れがとれました。
 折角の週末なのに、残業させてしまってすいませんでした。」

「全然気にしないでください。どうぞ…お好きなだけ…」

「いや~、さすがに一人練習だけでは、飽きますねぇ。
 もしよければ、お相手お願いできませんか?!」

「ごめんなさい… わたし受付担当なので、トレーニングはちょっと…」




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