あくしゅ。
「里美さん。

 もう二度とジェイクと

 連絡を取らないでくれ!」


里美の頭が一瞬で真っ白になった。


ジェイクと話せなくなるの?


二度と?


今にも泣き出しそうに

なっている里美に、


追い討ちをかけるように

トムが言い放った。


「ジェイクは今大事な時なんだ!

 あなたの存在が邪魔になる!」


じ、邪魔?


私が?


里美の目から沢山の涙が溢れ出た。


「もうジェイクと電話するな!

 これ以上関わるな!

 ……じゃ、失礼する」


そう叫んでトムは去っていった。


里美はショックでその場に泣き崩れた。


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