あくしゅ。
「ジェ……ジェイク?

 どうしたの?」


車内でようやく落ち着き、

里美は質問を投げかけた。


「サトミサン ニ

 アイタカッタ、 デス」


ジェイクは真っ直ぐ

里美を見つめて言った。


「で、でも……。

 仕事は?忙しいんじゃ……」


「キョウ ハ Off デス。

 サトミサン、デンワ ナイカラ、

 キマシタ」


忙しいのに自分の事を

気に掛けてくれたジェイクの気持ちに、

里美はとても嬉しいと同時に

申し訳なく思った。


「……電話、……ごめんなさい」


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