あくしゅ。
ランチを終え、

里美たちは会社へと戻ってきた。


近付くにつれ

なにやら会社の様子がおかしい。


入口付近に人がたくさんいるのだ。


その中の一人がこちらを見た瞬間、

集団が一斉に

里美たちに向かって走り出した。


「瀧田里美さんですね?」


大勢の取材陣が

一斉に里美を取り囲んだ。


「あなたが、

 ジェイクとお付き合いしている人

 ですよね?」


「ジェイクとは

 どのようなお付き合いを

 しているんですか?」


「お互い家を

 行き来してるんですかね?」


怒涛の質問に

里美は困惑し固まっていると、

隣にいた由香が

里美を守るようにしながら、

取材陣の山を押しのけて

どうにか社内へと入った。


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