あくしゅ。
ジェイクはそう言うと

深い深呼吸を何度もし、

真剣な眼差しで里美を見て

はっきりと言った。


「ズット ボク ノ ソバ デ

 ワラッテイテ」


ジェイクの優しい言葉に

里美はこくんと頷いた。


「ボクト……、 

 ……ケッコン シテクダサイ」


ジェイクの思いがけない言葉に

涙が次々と流れてくる。


上手く言葉も出てこない。


今までにない幸福感で包まれて

どうにかなってしまいそうだ。


「は、はい。 ……お願いします」


里美の返事を聞いて

ジェイクは優しくでも力強く

抱きしめた。


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