あくしゅ。
「由香ぁ、ごめんねー」


息を切らしながら

待ち合わせ場所に立つ由香に言った。


「気にしなくていいよ、里美。

 それよりも大丈夫?

 息上がってるよー」


「う……うん、平気。

 今日は宜しくお願いします」


乱れた服を素早く整え、

里美は改まって言った。


「よっしゃ、里美の為に頑張りますかな」


右手で小さくガッツポーズをしながら

由香は答えた。


「2人で素敵なプレゼント、選ぼうね」


「うん。由香、ホント宜しくね」


そう言い合うと、

2人は笑顔でショッピングへと繰り出した。


< 33 / 147 >

この作品をシェア

pagetop