あくしゅ。
「……ジェイクの日本語、

 可愛いですね」


隣から小さな声で葵が囁いた。


「すっごく可愛いですね!」


里美は微笑みながら言った。


ジェイクの日本語は

まだ未熟で間違った使い方もしていたが、

逆にそれが

ジェイクの魅力をさらに引き出していた。


間違えた時に魅せるはにかんだ笑顔が、

ジェイクの人の良さを

感じさせるものだった。


トークイベントも40分が経った頃、

司会の女性が徐に

会場内のファンを見渡して口を開いた。


「実は皆様にビッグサプライズがあります!」


< 45 / 147 >

この作品をシェア

pagetop