あくしゅ。
会場は一斉にざわめき始めた。


里美もその言葉に戸惑っていた。


ビッグサプライズ?


これから一体何が起こるというのか。


里美は全く想像がつかなかった。


司会者の女性が呼吸を整えて叫んだ。


「ここにいる皆さん全員、

 ジェイクと握手して頂けます!!!」


その言葉に会場内は一瞬固まり、

その後割れんばかりの歓声が起こった。


「うっそー!信じられない!」


里美は思わず叫んだ。


そして隣の葵を見て

手を取り合って喜んだ。


「会えるだけでも嬉しいのに、

 握手だなんて…。どうしよう!」


葵も感激して涙が溢れていた。


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