あくしゅ。
突然、由香が話題を切り替える。


「ん……ん?何?」


切り替えが上手くいかず、

里美は変な答え方をしてしまった。


「そういえば

 里美の誕生日ってもうすぐだよね」


そうだ、里美はすっかり忘れていた。


由香に言われて

初めて近付いていることに気が付いた。


「あ、そうだった!」


「で、いつだったっけ?」


里美は携帯で日付を確認してから答えた。


「うわ!明日だー!」


由香は里美の答えを聞いて何かを閃き、

右手で人差し指を立てながら里美に提案した。


「明日休みだし、

 良かったら今日私の家で

 里美のバースデーパーティーしない?」


「え!?でも、いいの?」


里美は突然の申し出に恐縮した。


「大丈夫だって!お祝いだし、ね」


ウインクしながら由香が微笑む。


その夜、

急遽パーティーを開くことになった。


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