あくしゅ。
「里美ぃ、有り合わせでごめんね」


「ううん、そんなことないよ。

 気にしないで」


全ての準備を終えて由香が座った。


「んじゃ、里美。

 誕生日、おめでとう!乾杯!」


2人は勢いよくグラスを重ねた。


「ありがと、由香」


里美本人もすっかり忘れていた誕生日。


親友の由香は

しっかり覚えてくれていて、

しかもこうして自宅で

夜通しパーティーを開いてくれる。


すごく幸せ者だと感動しながら

由香と共に過ごしていた。


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