あくしゅ。
促されて最初の人がハグ、

そして握手。


「次に7番の方……」


次の人もハグ、

そして握手。


先にハグを終えた2人は

感極まって泣いている。


「では最後、82番の方……」


里美は震える体が気になっていたが、

ジェイクはあの

優しい笑顔で近付き

里美を優しくハグした。


ほんの2,3秒ほどだったが、

まるで別世界に

タイムスリップしたような気がした。


そして他の人と同様に

ジェイクと握手。


「……ん?」


里美は握手している右手に

何かを感じた。


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