初恋-はつこい-
玲子の言葉に、

花帆が怒りをそのままに言った。


「はぁ?何とぼけてんのよ!

 このメモ見りゃ

 あんただって分かるんだから!」


花帆は真由からメモを取り、

それを玲子に向けて見せた。


それでも玲子は全く動揺せずに

言葉を返した。


「そこには名前なんて

 書いてないじゃないの。

 まぁ、そうされるって事は、

 菅野さんにはやっぱり

 香坂君とは不釣合いなのよ」


「そ、そんな……」



< 117 / 485 >

この作品をシェア

pagetop